インドへの訪問

2019年10月8日から12日までインドのプネでアジアカベナント教会会議が開かれた。日本、台湾、タイ、南アフリカ、ネパール、アメリカ、インドから約70名が参加し、「教会の一致と多様性」とのテーマでインドの講師からのレクチャーがあり、各国からの報告、台湾のウー牧師のビジョンと教会の取り組みなど、多様な主の働きの発表が続いた。賛美リードには落合師、清野師、日吉師が加わってくださり、日本チームが中心となった賛美リードを持つことができた。

宣教地訪問ツアーでは、赤線と呼ばれる地域の訪問と、女性の職業訓練や教会主導の幼児の保育所を見学した。会議は2日間で終わったが、いくつかの国の代表が帰られたのちに、現地の牧師は、日本チームをHCC(ヒンダスタニ・カベナントチャーチ)とスラムでの家庭集会に案内してくださった。

希望の家はこのような女性が職業訓練をする場所である。

3人の教会スタッフが付き添ってくださり、教会訪問のほかにもいくつかの観光地やショッピングセンターにも案内してくださった。3人のスタッフのうち2人は、HCCの牧師で、教会の様子やいくつかのミニストリーの様子をうかがえたことはとても有意義なことであった。プネは、岡山市と姉妹都市であるらしく、岡山フレンドシップガーデンやガンジーが捕らえられていたアガカーン宮殿にも連れて行ってくださった。

公衆トイレの上に建てられた家に住む5人家族は、とても貧しそうで、8畳くらいの部屋と、4畳くらいのキッチン、ベッド2つでの生活を送られている。ご主人はイエス様の癒しを経験して信仰に導かれた方のようで、熱心に家庭を開放して集会を開いている様子にとても励まされた。

スラムでの家庭集会の様子

乗り継ぎの影響でデリーで金曜日1日を過ごしたが、デリーに住むサムエル牧師(IBFに来られていたデイヴィス兄弟のお父さん)の家に招かれ、サムエル牧師の証とインドでの宣教の歴史や、インド宣教の厳しさなどを聞けたことはとても励ましになった。最近インドではヒンズー教原理主義的な政治家が多くなり、カースト制度に基づくヒンズー教の国に戻そうとの過激な意見が出始めているようである。クリスチャンはインドから出ていくようにとの発言があることをお聞きし、インドのクリスチャンが守られ、善き業が拡大し、教会が祝福されるように祈る必要を強く覚えて帰国した。